【読書感想】『君の膵臓をたべたい』|「生きること」の尊さを教えてくれる感動の青春小説

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1. はじめに

もし、自分や大切な人の命に限りがあると知ったら、何をしますか?

『君の膵臓をたべたい』は、余命わずかな少女と孤独な少年が出会い、限られた時間の中で心を通わせていく青春小説です。

タイトルだけを見ると少し衝撃的ですが、読み終えたあとには「生きること」と「人とつながること」の大切さを深く考えさせられます。

涙なしでは読めない、心に長く残り続ける一冊でした。


2. 『君の膵臓をたべたい』とは

本作は、住野よるによる青春恋愛小説です。

2015年に刊行されると口コミで話題となり、多くの読者の心をつかみました。その後、映画化・アニメ映画化もされ、大ヒット作品となっています。

病気をテーマにした作品でありながら、描かれているのは「死」そのものではありません。

「どう生きるのか」「誰かと出会うことで人はどう変わるのか」という普遍的なテーマが描かれています。


3. あらすじ(ネタバレなし)

高校生の「僕」は、病院で一冊の文庫本を拾います。

その本のタイトルは「共病文庫」。

持ち主はクラスの人気者・山内桜良でした。

そこには、彼女が膵臓の病を患い、余命わずかであることが記されていました。

偶然にも彼女の秘密を知ってしまった「僕」。

しかし桜良は、それを隠そうともせず、彼を自分の日常へと巻き込んでいきます。

他人と深く関わろうとしない「僕」と、明るく自由奔放な桜良。

正反対の二人は、一緒に過ごす時間を通して少しずつ距離を縮め、お互いにかけがえのない存在になっていきます。


4. この本の見どころ

① 正反対の二人が少しずつ変わっていく関係性

本作の魅力は、主人公二人の関係性です。

桜良と出会うまで、「僕」は他人に興味を持たず、一人で生きていくことを望んでいました。

しかし、桜良との時間を通して、人と関わる喜びや誰かを大切に思う気持ちを知っていきます。

二人の何気ない会話ややり取りがとても温かく、読んでいて自然と引き込まれました。


② 「今を生きること」の大切さ

桜良は自分の命が長くないことを知っています。

だからこそ、一日一日を大切にし、やりたいことを全力で楽しもうとします。

その姿を見ていると、「明日が来ることは当たり前ではない」と改めて感じさせられます。

何気ない日常こそが、かけがえのない時間なのだと気づかされる作品でした。


③ タイトルに込められた深い意味

君の膵臓をたべたい』というタイトルには驚かされます。

しかし、物語を最後まで読むと、その言葉がとても優しく、切ない意味を持っていることが分かります。

タイトルの意味を知ったとき、この作品がさらに特別なものになりました。


5. この本から学べること

人との出会いは人生を変える

「僕」は桜良と出会ったことで、大きく変わりました。

人は誰かとの出会いによって、自分でも気づかなかった一面を見つけることができます。

明日が来ることは当たり前ではない

未来を約束されている人なんて、誰一人いません。

だからこそ、今日という一日を大切に生きることが何より大切なのだと感じました。

大切な人には想いを伝えるべき

「いつか言おう」と思っている言葉は、伝えられないまま終わってしまうかもしれません。

この作品は、大切な人への想いを伝えることの大切さも教えてくれます。


6. こんな人におすすめ

  • 感動して泣ける小説を読みたい人
  • 青春小説や恋愛小説が好きな人
  • 命について考えさせられる作品を読みたい人
  • 人とのつながりの大切さを感じたい人
  • 読後に心に残る作品を探している人
  • 映画を観て原作も気になっている人

7. 読んで感じたこと

この本を読んで強く感じたのは、

「生きていること自体が奇跡なんだ」

ということでした。

私たちはつい、明日も同じように過ごせると思ってしまいます。

でも、本当は今日という日は二度と戻ってきません。

だからこそ、会いたい人に会い、伝えたい言葉を伝え、何気ない日常を大切にしたい。

そんな当たり前だけれど、とても大切なことを教えてくれる作品でした。

悲しい物語でありながら、読み終えたあとには「もっと大切に生きよう」と前を向かせてくれる、温かい一冊です。


8. 作品情報

タイトル:君の膵臓をたべたい

著者:住野よる

ジャンル:青春小説・恋愛小説・ヒューマンドラマ

テーマ:命、人とのつながり、成長、青春

読了時間目安:4~5時間

おすすめ度:★★★★★(5.0/5)


9. 総評

『君の膵臓をたべたい』は、余命わずかな少女と孤独な少年の出会いを通して、「生きること」「人を想うこと」の尊さを描いた感動作です。

泣けるだけではなく、読後には「今日を大切に生きよう」と思わせてくれる力があります。

今を当たり前だと思ってしまっている人、大切な人がいる人、そして心に残る物語を探している人に、ぜひ読んでほしい一冊です。

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